組織の後ろ盾がない世界

JICA職員として働いていたときは日本の官僚機構の組織人として、感情や意見を押し込めて組織の看板で発言してきた。ILOでは後ろ盾なしに個人として発言し、刊行物も組織の意見ではないと注記があるので個人の責任。

気をつけていることは、同僚であっても外部の人でも主張は通すこと。JICA職員時代は笑顔で根回して穏便に解決したが、ILOではとことん戦うので、調整が上手くいかない会議では仲違いのような雰囲気になることも多い。その際に大切なことは、事後にしっかりと仕事をすること。会議でさんざんわめいた後で、仕事をしなければ煙たい奴で終わる。散々わめいたあとで相手の要望も踏まえて仕事を完結すると、相手の期待を上回ることが多く、信頼につながる。

何れにせよ、会議中も事後も大変時間と労力がかかる。