マスコミの常套手段とメディア対応で気を付けること
メディアからの取材をYoutubeで回答するのは斬新で賢い。入稿予定の原稿は既にあって、「取材したが回答無かった」アリバイを書くために回答期限の短いメールを送るのは、マスコミの常套手段。
私も職業柄、駆け出しの頃からメディア対応をボチボチやってきています。今でも覚えているのは、一社だけに情報流して単独で記事に抜いて貰おうとした事案。情報提供して記事になったので広報的には良かったが、記憶に残るやり取りだった。
原稿の最終確認がメールで送られてきて、メールをたまたま見ていなければ間に合わない程短い回答期限だった。機微な内容だったので、すぐに赤ペンを入れて返信。翌日公開された記事には修正は反映されておらず、完全な骨折り損になった上、不正確な情報が掲載されたため、私に各方面から問い合わせが殺到した。
上記の動画コメント欄で、「急な回答期限を設けておいて電話に出ないなんて失礼」というコメントが散見されるが、「無回答だった」と書くためのアリバイ工作でメールを送ってきているので出るわけがない。私の場合は回答しても無視されたわけで、メールでのやり取りは公開されていないので、世間的には私の回答は知られず、誤った記事が独り歩きした。
メディアのやり方を知らないほとんどの視聴者は、回答しない奴が悪いと思うのだろうが、これを読んでいる方には知ってほしいと思う。
なお、メディア対応で気を付けることは、最小限の情報だけ話すこと。多くを語ると都合良いところだけ切り取られます。