女性の社会進出に必要なのは女子会への理解?

女性の社会進出が最近のキーワードとなっています。国際協力業界で長く仕事をしていると、女性の比率のほうが多い会議に出席することが多いです。特に国際機関では、応募要件にあからさまに「女性を男性より優遇する」といった記載があるくらいで、仕事仲間に女性のほうが多いことが多々あります。

個人差がありますが、私の経験上、女性が多い仕事環境の際に留意すべき事項が思い当たります。あくまで私の経験則なので一般化はできませんが、女性の社会進出を議論する際に議題にあがらない重要なポイントだと思うので共有したいと思います。

女性が多い会議の場合、落としどころをより強く意識すべし

女性が多い会議に出席するとき、まとめ役がしっかり議論を仕切らないと、話がまとまらないことが多い気がします。誰かが発言すると、「あーわかるわかる」と相槌を打つ人がいる一方、次の瞬間、ぜんぜん違う自分の意見が出てきたりします。ブレインストーミングとしては良いのですが、お互いの話をあまり聞いていない、あるいは、話は聞いているけれど落としどころを探しながら話をしていないことが多い気がします。

これは、東進ハイスクールの林先生の仮説「ABCDフォーメーション」が当てはまるケースかもしれません。4人で女子会をしていると、必ず1人ボスがいて話の8割はその人がしゃべっている。それに相槌を打つサブボスが1人いて、ボスに同意し続ける。ボスの意見に異論を唱える人が1人いる。最後に、全く話を聞いていない人が1人。林先生の仮説では最後の1人が「天然」といわれる子で、恋愛ではモテるタイプだそうです。

ここで林先生の仮説を引用したポイントは、この女子会で物事を決めようとすると強力なボスが有無を言わさず最後に纏めるしかないということです。

話を戻すと、女性主体の会議で物事を決めようとするとき、強力なボスがリードして落としどころを意識しなければいけない。そして回りは、女子会のABCDフォーメーションを意識しなければ仕事が回っていかない。

来る女性の社会進出の日本。このような意識で望めばうまくいくと思います。逆に、この女子会理論を理解しないと、多くの男性管理職が女性を評価しにくい気がします。落としどころの無い話ばかりすると、男性はついていけないからです。