ベーシックインカムとクラウドファンディング

世の中の関心を知ること

オウンドメディア「The Povertist」やこのブログを通じてネットで発信していると、世の中の関心がどこにあるのか、手に取るようにわかる。

手に取るように、というのは統計データとしてアクセス数が出てくるためである。

たとえば、5日前に書いた記事「インド政府がベーシックインカム導入に関心、財源に課題」はたった数日で4,000件以上のアクセスがあった。

一方、一昨日書いた記事「ザンビアの社会保障、現金給付プログラムを全国展開」はたったの40件程度のアクセスに留まっている。

違いはどこにあるか。

日本の富裕層の間ではベーシックインカムに関心が高い

インドのベーシックインカムの記事については、NEWS PICSKというSNSで拡散されたためにアクセスが伸びた。

このNEWS PICKSを使っている人というのは、起業家、企業オーナー、市場主義の方が多い。

そして、堀江さんをはじめベーシックインカムに関心のあるオピニオンリーダーが多い。

そこを狙って、上記の記事を投下したわけだが、ここまで関心が高いとは思わなかったのが正直なところ。

一方、開発途上国の社会保障に携わっている者とすれば、後者のザンビアの社会保障スキームが全国展開されることの方が大きなニュースである。

これは、10年以上前から小規模にパイロット事業を重ねてきた同国の一大事業であるからだ。

しかし、この記事には関心は集まらなかった。

書いてみて初めて、世間の関心がどこにあるのか知ることができる。

ベーシックインカムのパイロット事業をクラウドファンディングしてみたら

日本の富裕層やオピニオンリーダーの間では、ベーシックインカムに対する関心が高い。

彼らのコメントを読んでみると世界中で実証がなされれば、日本でも議論になるのではないか。という期待があるようだ。

国際機関がクラウドファンディングを通じて、彼らからお金を募り、途上国でパイロット事業をやります、といったら結構集まるのではないだろうか。