不便なヨーロッパと便利なアジアにおける利便性と利益率の違い

企業の財務分析をするとわかるのですが、欧米の優良企業は日本企業に比べてはるかに財務効率が良いです。実際に住んでみた感覚では、欧米では何事にも消費者の負担が多く、企業はそうすることで利益率を確保している感覚さえあります。

タイの病院は利便性も良く、利益率も良いところが多いです。うまく価格へ転換できているということでしょう。

ただ、賃金が安いことによって経費が抑えられている側面は極めて大きく、賃金上昇とともにサービスを維持していけるかが今後のポイントとなるでしょう。欧米のように消費者に負担させて利便性を下げるか、日本のように企業が負担して利便性を維持するかの分岐点。

ただ、日本の場合、企業が引き受けている分だけ、そこで働く労働者の長時間労働などが顕在化している問題はあります。先進国を反面教師として東南アジアは成長していくフェーズにあります。