ジュネーブ国連職員が引きこもりな理由
先日の記事「国連職員の1日(土曜日編)」で引きこもり生活を各方面から指摘されまして、「なぜ知人と外食しないのか」「友達を作る努力をしろ」と各方面からごもっともな助言をいただきました。ごもっとも過ぎて言い返す言葉もないわけですが、一応コメントしておきたいと思います。
ジュネーブ駐在員の「アルアル」で、世界一と言われる物価が引きこもりの最大の要因だと思います。
その前に一言。物価の高い都市世界1位と2位を争うワシントンDCからジュネーブへ移住してきたので、私はもうすでに物価高については全く気にならなくなっています。なので、物価が高いことをとやかく言う気持ちもゼロで、うまいものには高くても払って食べ、スーパーマーケットなどの生活必需品に関しては値段は見ないというスタンスです。これらの都市で幸せに暮らすためには、値札を見ないことが一番なのです。どうせ高いお金を払わなければならないのなら、値札見ない方が幸せでしょう?
そういうわけで、値段のことを話すのはあまり好きではないのですが、ご要望にお応えして、最初で最後、ジュネーブの物価がどれくらい高いかご紹介しようと思います。以下の価格は、最近外食時に支払った金額です。平均的な価格というよりは、私のようなペーペーが生活していて払っている金額ということです。シニアな方や高給取りの方はもっと払ってるかもしれません。
ジュネーブの物価(外食編)
- 社員食堂 1,500円(一品のみ。フルーツ、サラダ付けると2,000円超)
- ラーメン 3,000円(トッピングはチャーシューだけ)
- イタリアン 5,000円(サラダ、パスタのみ、アルコールなし)
- 中華料理 7,000円(ビールは600 mlだけ頂きました)
- 和食 9,000円(デザートあり、アルコールなし)
ジュネーブの物価(自炊編)
- 一週間分の食材 5,000円
- 酒のつまみ 500円(チーズ)
- 酒のつまみ 500円(生ハム)
- ワイン1本 1,500円
ざっとこんな感じです。スイス政府が農産品の保護をしているため、農産物、ワイン、乳製品の価格が異様に安いです。野菜や乳製品に関しては日本の価格とほぼ同等なので、自炊する分にはスイスはとても安上がりな国です。
こういう物価事情なので、特にヨーロッパ諸国から来ている知人は外食したがりません。私はもう上記のようなスタンスなので気にしないのですが、「スイスで外食するくらいなら自国へ週末帰って腹いっぱい食べた方が安上がり」なんて声も聞こえました(嘘つけと思ったけど)。
特にアジア諸国で駐在する方は、毎日外食してもお釣りがくるくらいで、自炊するインセンティブがないとよく聞きます。ワシントンDCやジュネーブといった先進国駐在員の苦悩は全然理解されないのですが、一応ご要望にお応えして物価に関してご紹介してみました。