プログラミングを知らない人が、ChatGPT4oと一緒に作ったアプリ

ChatGPT4oが公開され、音声会話が可能になったことが注目されている。その一方で、画像認識の精度も向上した。私の日常の煩雑な作業も自動化を進めている。

たとえば、「『敦賀書店』で表示している映画や書籍の表紙画像の生成が容易になった」と先日書いた。ChatGPT4oに画像をアップロードするだけで指示したとおりに画像の圧縮と調整を行ってくれる。

2024.5.18. ChatGPT4oで画像加工の単純作業を自動化する方法.

問題

しかし、問題が起きた。ChatGPTには使用量の上限があり、大量のデータを与えると数時間のペナルティ(待機時間)が発生する。そのため、反復作業を集中的にこなすには適していない。

そこで、ChatGPTに聞いてみた。

「今やってもらった作業を、ローカル環境(自分のPC)で完結する方法はある?」

ChatGPTはPythonを使ってプログラミングすることを提案してきた。私はプログラミングに関しては無知である。結局、色々聞きながら、手取り足取り教えてもらい、わずか10分後には独自のアプリを自分のPC上で作成することができた。

やりたいこと

敦賀書店」で表示している映画や書籍の表紙画像の生成。

以下のタスクをローカル環境実行するためのアプリをPythonを使って作成する。

  1. キャンバスサイズが500 x 500ピクセルのPNGファイルを作成する。
  2. ユーザーが提供する画像を縦幅500ピクセルにリサイズする(縦横比は変更しない)。
  3. 画像の画質を落とさないようにする。
  4. 画像の横幅が500ピクセル以下になるため、余白部分を透明(Transparent)にする。
  5. 画像を保存するフォルダと作業後に出力されるフォルダを指定する。また、jpeg、jpg、pngのファイルを処理できるようにする。

ChatGPT4oが教えてくれたこと

ChatGPTが教えてくれたことを列挙する。書き出すと複雑な印象を受けるが、ChatGPTとのやり取りとプログラムの実行までは実に簡単だった。言われたとおりに進め、エラーが出たりわからないことがあればその都度聞く。プログラムを学ぼうとして本を買って勉強していたのでは、私は絶対にこのプログラムを書くことはできなかったと思う。数ページ読んで諦めていただろう。

1. Pythonのインストール

Pythonがインストールされていない場合は、まずインストールする必要があります。以下の手順で進めてください。Pythonの公式サイトからPythonをダウンロードし、インストールします。インストール中に、「Add Python to PATH」にチェックを入れます。これにより、Pythonおよびpipがコマンドプロンプトから使用可能になります。

2. Pillowのインストール

以下のコマンドでPillowをインストールします。

3. スクリプトファイルの作成

テキストエディタ(Notepad++やVS Codeなど)を開き、以下の内容をコピーして貼り付けます。ファイル名を resize_image.py として保存します。

4. スクリプトの実行

コマンドプロンプトでスクリプトが保存されているディレクトリに移動します。

スクリプトを実行します。

結果

何度かエラーが出たものの、私の無知が原因だったその都度、エラーメッセージをChatGPTに伝えると、問題の解決方法をものの数秒で教えてくれる。このやりとりを10分ほどした結果、見事に思った通りに動くアプリが完成した。完成後は、コマンドを入力する必要はない。画像を格納し、アプリをワンクリックするだけで、0.5秒後にはすべての画像ファイルが指定したように修正される。これまでフォトショップで何時間もかけてやっていた作業は何だったのか。ものすごい時代となった。