JICA職員向けの人事セミナーで話したこと

少し前に古巣のキャリアセミナー呼んでいただいて、若手職員に「人事異動先と転職先を天秤にかけて、良い方を選んできた」良い話をしました。

人事部から提示される人事異動先と、自分で探す転職先を比較して、キャリア選択をしていたという話です。私の場合は三部署目のワシントンDC勤務時、四部署目どこか明確な見通しがありませんでした。日本の終身雇用人事システムでは当然、移動直前に異動先が判明しますからね。

当時、JICAの長期研修で博士課程を希望していたり、新興国勤務を希望していたのですが、JPOでILOで社会保障仕事ができることが先に決まった時点で、JICAを辞職しました。

世界銀行のJPOからも誘いがありましたし、JICAの異動先が魅力的なところで先にオファーがあれば、私の人生は違っていたかもしれません。

何となく口走った冒頭の話を若手職員の方が覚えていて、私のせいで辞職が増えないと良いなと思いつつ、新しい時代なのでみんなの適応していかなければいけないな、とも思っていたりします。

しかし、私のような辞めた元職員を呼んでくれるのは、JICA本当に懐の深い組織ではあると思います。