日本の税金とベトナムの社会保障改革の関係

日本の税金がどのように使われているか。今日はILOのベトナムでの活動を例にお話しましょう。

ベトナム共産党の中央委員会が今日から5日間の日程で開催されています。現地紙で報じられているとおり、賃金改革と社会保険改革が2大テーマです。ベトナムの行政構造では、ここでの決定が強い影響力を持ちます。特に社会保険改革は今後数十年間にわたって国民一人ひとりに影響のある分野です。

結果については詳報を待ちたいと思いますが、ILOは私が着任する前から両分野でベトナムを支援しています。社会保険改革に関しては、私がプロジェクトマネージャーを務めている事業を通じて政策支援を行ってきています。そしてプロジェクトの運転資金は日本政府からの拠出です。

開発途上国の政策支援は日本の納税者から見えにくい分野です。巨大インフラ建設事業と異なり、橋を架けて日本国旗を印字することができない分野です。ここでこうやって発信することで、日本の支援がどのようにベトナムの人々の生活改善へ繋がっているかお伝えできれば幸いです。

実はこの手の込み入った話はアクセスが伸びない記事なのです。それでもあえて投稿するのは、こういう投稿が皆さんの関心を集め、シェアされていく日本社会になればよいな。という想いを込めてです。

読んでいただいた皆さん感謝しています。