日本人のマネージメントスタイル
国際協力に限らず、スタッフを抱えるマネージャーは言葉の節々に気を配らなければならない。専門性ばかり話題になるが、バランス感覚のあるマネジメント能力を持つ人材は意外に少ない。
フランス人と日本人のマネージャーの違いを同僚と話していて、ハリル監督(フランス人ではないけど)と西野監督が思い浮かんだ。先頭に立って仲間と喧嘩しながらグイグイ引っ張っていくタイプと、仲間の長所を探しながら軋轢を避けて今あるリソースを最適配分するタイプ。
私は企画を考えてチームを作ってリソース確保して実行までの詰めまで全部やって、プレゼンや研修の表舞台に立つ一番おいしいところは得意な人に任せたいタイプ。喧嘩している同僚を見ると、ハイハイ、と喧嘩させておいて距離を置いて落ち着いたら再開。どちらかというと西野さん寄りなのかもしれない。
自分がどういうタイプで、どうなりたいのか。時々立ち止まって考えてみると良い。同じマネージャーという仕事をとってみてもキャリアは随分違う。JICAではバックオフィスや企画部門で叩き上げのマネージャーが重宝される。国連も恐らく似ている。一方、専門機関であるILOやWHOでは専門性がないとマネージャーまで昇進できない。
どこにポジションをとってキャリアを形成するか。みなさん三十代は悩みが多いですね。
ちなみに、国際機関と一括に言っても規約はバラバラです。たとえば、ILOでスペシャリストと呼ばれるにはP4からですが、他のいくつかの機関ではP3からだったりします。いずれにしても、情熱を持って皆の前でノンストップで語り続けられることが何事にも重要です。専門分野を極めるには不可欠な要素で、そこへ到達するまでには仕事を趣味と感じるレベルの「好き」が必要である。
西野監督から学ぶマネージャーの勝負どころ | Ippei Tsuruga
勝負事を小さい頃から経験して、大人になっても勝負を続けている人は、勝負に徹するという感覚知っている。日本代表の最後の15分が自分の人生と重なり、敗北を告げる笛が勝利の始まりであることに感動を覚えたはずだ。大きな一歩。 …