移民が国民の雇用を奪う?

世界中を飛び回って、いろいろな国籍の人と話をする環境にいると移民問題は避けられないトピックとなる(かくいう私も移民なわけだが)。

日本国内でもホットなトピックであるが故、私も知人の多くから意見を聞かれる。

「日本は移民を受け入れるべきかどうか」

この質問に対して、私は基本的には答えない。意見を持っているものの、発言することはプライベートの場でも極力避けている。

また、仕事上も「移民に対する社会保障」などと出くわすこともよくあるが、他の人にその仕事を譲る。

 

イギリスの労働者を追ったBBCのドキュメンタリーが面白い。

職につけないイギリスの若者。ポーランドから良い生活を求めて移住してきた起業家。

起業家は、ポーランドから家族を連れてきて雇用する。

一方、イギリスの若者は、イギリス人を最初に雇用すべきだ、と主張する。

日本では、「移民も税金を払うのであれば、日本人と同等の権利を認めるべき」という主張もある。

少なくとも、このイギリス人の若者からすれば、ナンセンスな主張だ。

 

このドキュメンタリーの面白いところは、移民した人と、移民に困っている人を直接面会させて議論させているところにある。

母国に仕事があったにもかかわらず、さらに良い暮らしを求めてイギリスへ移民した人。

移民のせいで仕事が脅かされている人。

 

こういう事情もあって、EU離脱でEU圏の移民を母国へ返したい、と思う投票が増えたのか。

 

私は特にコメントしないが、このドキュメンタリーは面白いのでお勧めしたい。