非居住者に厳しい日本

企業型確定拠出年金の移行手続きをしていない人が多すぎるという社会問題。実は、私も放置組。手続きせず、ではなく、出来ず、毎年手数料が引かれています。退職する頃には手数料で残高はゼロになっていると思います。

JICA退職時に数万円程度積立金がありました。駐在先で退職して、帰国せずにスイスへ引っ越しました。日本の金融機関はどこも怠慢で、日本国内に住所がない顧客にはサービス提供しないとしているところが多いです。

法律上はもちろん、非居住者であっても金融口座・商品を保有できます。しかし、少数の顧客に対して各国の税制に合わせた事務とコストを割きたくないのでしょう。グローバル化に対応できず、国内の小さなパイだけで生き残りをかけている日本の金融機関の姿です。

ともかく、私のように退職直後んk外国から外国へ引っ越した場合、滞在先からはどうしても移管手続きを完了できませんでした。国内の親族に書類のやり取りをお願いしたり、海外から電話でやり取りをしたりしました。

結局、私の対応をした金融機関からすれば、私はJICA退職後にワシントンDCから帰国して、アパートを契約して、住民票を置いて、金融機関との手続きが完了してから、アパートを解約して、住民票を抜いて、海外移転して転職すべきでした。そんなことはできるはずもありません。

他の方はどういう理由で移管していないのかわかりませんが、私の場合は、金融機関の社内規定・利用規則のせいで移管できず、移管期限が過ぎました。グローバル化の時代に、非居住者に利用制限をかけている金融機関に対し、金融庁は是正勧告すべきだと思いますがいかがでしょうか。