JICAからILOへ転職して、最初の1年で得たもの
JICAからILOへ転職して、そろそろ1年が経ちます。新しい組織で働き始めるのは、いつになっても慣れません。事実、7年前にJICAへ入構した5日目にして、「何か違う」と思ったものです。この「何か違う」というのは、振り返るとネガティブなものではなく、新しい環境に飛び込んだ時に誰しも感じるものだと思います。プロフェッショナルとして大切なのは、その違和感を如何に自分のものにしていくかだと思っています。
さて、ILOの1年で得たものは何でしょうか。
国際公務員としての意識?
社会保障制度に対する専門知識?
多国籍の環境で議論する技量?
いえ、どれも違います。
一番伸びたのは、Microsoft Officeの使い方です。
これはジョークでも皮肉でもなく、本当に勉強になっている部分です。日本語で仕事をしていると、WORDでもEXCELでもPOWER POINTでも、全ての機能を使う機会はないんですよね。例えば、WORDでスタイルという機能があったり、POWER POINTでマスタースライドという機能があったりしますが、日本で仕事をしていたときには一度も使ったことがありませんでした。それは単に私が知らなかっただけで、他の人にとっては当たり前のことだったのかもしれません。ただ、少なくとも、私がそうした機能を使いこなしていなくても、仕事には支障がなかったということだけは事実です。
私のいる部署は、専門機関と呼ばれるILOの中でも、「政策文書をドラフトして、フォーマットしまくる」半ば研究機関とのような仕事が主です。文書のドラフトはもちろんですが、完成した文書をカッコよく見せる技術や、印刷したらすぐに店頭に並べることができるくらい見栄えを良くするデザイン・フォーマットするスキルを同僚は普通に持っています。
正直なところ、デザインにこだわっている時間があったら内容を精査すべきなので、フォーマットは「デザイナーへ外注しろよ」と思っています。
ただ、郷に入っては郷に従えとは良くいったもので、短時間でポスターやフライヤーを作り上げるデザインスキルもこの世界には必要なのかもしれません。
いずれにせよ、こういう環境なので、Officeの使い方は勉強になっているところです。たいした落ちも無いですが、Officeは奥が深いですよ。と、言いたかっただけでした。
最後は、徳島ラーメンの有名店「いのたに」のラーメンでお別れです。
いのたに、大喜、丸竹食堂、信濃屋
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