国際機関の職位と職責はバラバラ
最近聞かれたので念のため。国際機関職員の職責と職位は統一されていないです。ILO事務所の社会保障担当を例にします。
■地域事務所(例:2人でアジア・大洋州全て担当)
・Senior Social Protection Specialist (P5)
・Social Protection Specialist (P4)
■国事務所
・Social Protection Programme Manager (P4)
・Social Protection (Technical) Officer (P2/P3)
・Social Protection National Project Officer (NOA/NOB)
これがUNICEFの場合だと、Social Policy SpecialistがNational Officerの給与テーブルだったり、特にILOの給与制度とは整合性はないです。
また、事務所長もILOの場合はほとんどの場合はP5ですが、UNICEFやUNDPはもっと給与ランクは上だったと思います。
つまり、給与ランクの観点からいえば、ILOの人事制度はP4くらいまでくると上は望んでいない人が多いです(ポストがないので)。社会保障に関して言えば、P5は全世界に本部含めて6ポストくらいで、P4も多くないです。一方、ほかの機関だと、上のポストがもう少し多いところもあります。