2024年7月のつぶやきまとめ

一ヶ月のつぶやきまとめ。

1日

インドネシアのロンボク島への旅をエッセイにしました。国連職員の悩み含め、日記に毛が生えたもので、皆さんに買っていただくのは忍びなく思い、金曜日まで0円で購入可能となりました。普段お世話になっている皆さんへ、この場でお知らせさせて頂きます。

2日

庶民はコーヒーをフィルターで濾さない(インドネシア)。お湯を注いで待つ。豆が上がってきたら揺すると沈む(コピ・トゥブルク)。上澄みを飲む。ちなみに、インドネシアのドーナツは隠れB級グルメ。薩摩芋の生地を一つずつ揚げてくれるのでおいしいです。場所は限られているけど。

2日

ベトナムの社会保障(年金)改革法案が可決されました。詳細は文面を待っているところですが、10年ぶりの歴史的な改正です。ILOは厚生労働省の拠出金で支援を続けてきました。2018年に私が前任から引き継ぎ、改革方針の策定まで担当しました(ベトナムでは共産党が大枠を決め、それに基づいて法律を改正します)。その後、二人の後任にバトンが渡り、ようやく法律の改正まで実現した形です。日本の税金を使って、こういう形でアジアの社会保障を充実させる一端を担っています。詳細わかり次第、動画などで解説しようと思います。

4日

昨日書きましたが、玉木さんのコメントの通りです。賃金を上げることが社会保障を支えます。

5日

国民年金の積立金が枯渇するんじゃ?という話について解説します。 枯渇しないように改正を行うので枯渇はしませんが、2059年に積立金がなくなるシナリオは緊迫した状況。ILOがベトナムへ助言した際の年数とほぼ同じで世論が動きました。ILO社会保障の最低基準条約との関連から給付水準の抑制は下限が近いはずで、抑制によって年金財政を維持することは難しい。定年を延ばすことも抑制策ですが、ILO条約との関連で65歳より上にするのは難易度が高いはずです。そうなると保険料の値上げと賃上げが、財政安定化のインパクトが大きいパラメーターの調整です。保険料あげるのが一番効果的ですが、政治的には容易ではありません。よって、皆がハッピーになれる策は賃上げということになります。だから、日本の社会保障の未来のためには賃金上げるしかないんだよ、という話になるのです。 ちなみに、こういう議論と分析をベトナムやインドネシアなどで私はやっています。

5日

投資家目線ではパッシブ運用の鏡ですね。ただ、運用益は実は年金財政安定化への寄与度は小さいので、給付上げろ等はナンセンスです。年間予算60兆円の支出が百年増加し続けても大丈夫な状況にするにはどうすべきか。その観点からは、45兆円の短期的な利益は比較的インパクトは小さいのです。なお、ポートフォリオへの株式組み入れ比率50%というのは世界的に見ても多めで、精一杯リスクとっている感じです。だから運用が年金財源の助けになるという過剰な期待は禁物。鍵はやはり賃上げです。

7日

なぜ異なるメディアが別々のチャンネルで同じ質問をしているのだろうか。

9日

BPJS-TKジョグジャカルタ支店にお願いし、社会保険実務について勉強させていただきました。旧知のボスまで来ていただき学びが多かった。11月に管轄の中部ジャワ地方行を脚一緒にやることをその場で約束しました。なお、全国の支店のWIFI名は制度名で統一されていてユニークです。

10日

厚労省の若手の方ですが、素晴らしいプレゼンでした。日本の制度を国際会議で説明いただけるのは心強いです。

10日

これで最後、石丸さんの件、例えるならばこういうこと。 オリンピック選手の前向きな特集を色々なユーチューブチャンネルで尺無制限でやりまくり、いざ本番で2位でゴールテープを切ると、テレビ局が待ち構えていて、「何で2位なんですか?どういうトレーニングしてたんですか?何で負けたんですか?今後の進退は?世界陸上はまさか出ませんよね?」とリポーターが5メートルおきに待ち構えていて、後ろ向きな同じ質問をし続け、尺の関係で一方的に切られるという。 この事前特集を見ていない人には前提知識がないので、なぜ石丸さんがうんざりしているのかがわからないと。

12日

海南チキンライスなるもの。ジャカルタは華僑文化も強く、シンガポールや中華圏の料理も多いです。

仕事上、これまで何度か国内外の記者と付き合いがあります。国境を越えても共通しているのは、間違いを指摘しても聞く耳を持たないことです。事前に記事の確認を依頼されて赤ペンをいれて返信をしても一言一句変更せず出版されたり、事実誤認を指摘しても発言者の言ったことをそのまま報道したので自分は間違っていない(発言者の間違い)と言われたり、何度もあります。ジャーナリズムにはそういう教えがあるのかもしれません。

13日

サンミゲル頼んで、「わかりました、食事はどうしますか」と聞かれ、食事を頼んだあとにハイネケン持ってくるインドネシアでよくある現象は何と言うのだろうか。QR決済でよろしくと伝え、できないのでカードでといわれ、持ってきてないから払えないよと伝えると、QR使えるようになる、よくあるインドネシアでの現象は何というのだろうか。

13日

大戦後、UN軍にミャンマーで強制労働させられた日本兵の本。西欧人がアジア人を存在意識下で家畜のように扱う強烈な体験談。この本をバーで読んでいると、西欧人が仲間に迷惑をかけまいと私の隣まで来て煙草を吸い始めた。眼中にない。現代にも潜在意識は引継がれているのか。

13日

「役立つかわからないから研究であり、その投資は国にしかできない」という学術界の反論になるほどと思う。一方、税金を切り詰めて沈みかけた船の上で行政は厳しい予算のやりくりをしている中、税金を使う研究者も結果へのコミットを求められるのも、哀しいかな、日本の置かれた状況。

14日 

地元十勝の士幌町で、地場産大麦使って、ピート効いたシングルモルト作りたい野心的な若者いたら一部出資したい。ボウモア最高。

16日

インドネシアの社会保険手続きはデジタル化が進んでいます。実施機関本部の打ち合わせ後に、立ち寄った際の待ち合わせ番号表。

17日

エビデンスと政策決定の関係は、機会費用と政治ですね。エビデンス出るの待つ時間がないということと、エビデンスあったからといって利害関係者の政治的な調整で妥結できるかという話。実務上、エビデンスが役立つ場面は極めて少ないのが経験則。

18日

日本人国連職員の方は日常だと思いますが、残念ながら、自分やチームの給与予算の確保のために不毛な内部の戦いに気力と時間を割かなければなりません。専門機関は特に同僚と協力より戦い関係になりやすいのかもしれません。それでも、大口論の後はノーサイド。感謝の気持ちを忘れないことが大切です。

20日

第十四回インドネシア模擬国連年次会合のオープニングトークショーに参加しました。西ジャワ州ミスユニバースのラティさんの司会で、インドネシア商工会議所副会頭のユキさんと高度成長、少子高齢化、起業、年金について話しました。インドネシア人はこういうイベントのアレンジが上手です。インドネシア大学で模擬国連のオープニングセッション。「ここにいるほとんどの人が中間層となり、一部の人が高所得者となる」という話をした際、学生の顔色が曇った気がする。日本で同じ話をすれば、「そうだよな」という反応だろうが、インドネシアでは楽観的な好景気が社会を支えている。

21日

JR東日本モハ204-5043はジャカルタで現役生活を過ごしています。ジャカルタの道路脇では軽油をガロンのペットボトルで運び、サイフォンの原理で小瓶に分けて売っている。

22日

かけうどん、44,000ルピアは物価高感じるね。トッピングはインドネシア式。

23日

外国人が出国時に受け取る年金の脱退一時金についての記事が炎上していますが、一時金受給者が増えることで年金財政が悪化することは無く、むしろプラスです。だから日本人にとって憂慮することはない。ただ、そうした外国人がまた入国して永住権をとって住み続けると、たしかに将来の年金が少なくなるので、貧困リスクが上がります。ここに書かれているように、生活保護支出が増える可能性があります。こうしたことを避けるために、生活保護については国籍要件を設ける国が多いです。

24日

意外と知られていないことですが、JICAの前身は中南米へ移民した日系人支援のために作られた海外移住事業団です。今でも小規模ながら継続しています。日本国内ではJICA横浜が所掌で資料館があります。私もJICAワシントンDCに駐在していた頃、日系人同窓会の支援などを担当していました。

28日

インドネシア、ミャンマー、ベトナム、タイ、カンボジアで白タク生活してきたサンプル結果ですが、国際免許で日本で運転する人が増えると、危ないと思われます。自国の交通ルールすら把握していない人が多いようです。仮免認定の筆記試験合格を条件にすべきと思う。私は三回落ちたが、国際免許の人は日本のルールを知らなくても運転できるようになっている。

28日

観光立国を目指すなら外国人旅行客を鉄道で移動させるしかないわけだが、路線ごとの採算ベースで田舎路線を廃止していて一貫性がない。特に北海道。海外旅行上級者除けばバスは難易度高い。国際免許で外国人に運転させる方向へ向かっていることに危惧。旧国鉄線の見直し、自動運転車が北海道の未来。