国連職員の契約交渉

プロ野球やJリーグと同じように、国連職員も年に一度契約更改があります。

今の契約条件のままもう一年契約するか。あるいは、別の契約条件で交渉するか。フリーエージェントになるか。

来年一年を世界のどこでどのように生きるかが決まるわけで、真剣です。

私も契約開始が4月上旬なので、そろそろ契約交渉の時期です。

ジュネーブで若手の場合、年棒は900万円弱です。内訳は半分が給料で、もう半分は物価調整です。

「言っていいのか」という指摘がありそうですが、国家公務員しかり、国連職員しかり、公的な立場で働いていると給与は公開されていますので問題ないです。

国連職員の給与テーブルは、こちらのウェブサイトで計算できます(若手ですと、P2で計算してみてください)。

これを多いとみるか少ないとみるかは賛否あります。

ちなみに、準国家公務員として東京で働いていたときは年棒は今の半分でしたが、より多く貯金できていました。

物価が東京の3倍なので、出ていくお金も多いのも理由です。物価についてはこちらも参照ください。

今もらっている額は多過ぎると思っていますが、ご判断はお任せします。

 

いずれにせよ、正直なところ給与はどうでもよいのです。生きていく分だけあれば。

自分が誰のために働いていて、何のために仕事をしているのか。

日々、自分が役に立っているという感覚の方が大切なのであって、どこで何をするかが重要。

そうでなければ、この仕事をやっている意味はありません。

 

右も左もわからない異国の地を数年に一度たった一人で引っ越しして歩くよりも、東京の下町のボロイ居酒屋でおちょこで日本酒を飲みながら店主と話している方が、私にとっては幸せなのでから。

保身、給与、昇進のことばかり話す国連職員が多いのも事実ですが、海外でこういう仕事をしている意味を一年に一度真剣に考えます。

それが契約交渉です。

また報告します。