国連職員の病気休暇制度と健康保険

ジャカルタのILO事務所で働く私だが、今日は珍しく病欠を取った。月曜恒例の更新を欠かすのは避けたく、少々しんどいが話してみる。

土曜の同僚の娘の結婚式後、日曜から体調を崩した。喉痛と鼻水、熱はないものの午前中に病院へ行った。ILOでは年間30日の有給休暇に加え、10日間の病欠休暇が付与される。今回はその1日を使用した。

ILOの病欠制度は労働者の権利を重視している。承認ベースではなく、申告制だ。上司へのメール1本で済む簡便な仕組みで、上司に拒否権はない。

ジャカルタの日本人御用達クリニックでは、点滴療法が一般的だ。ビタミン剤や電解質を点滴投与し、1〜3時間で終わる。日本では珍しいが、ここでは風邪でも気軽に点滴を打つ。今回も2本の点滴を受けた。

興味深いのは、日本では風邪の9割がウイルス性と言われるが、私の経験では、ここでは9割が細菌性だ。これはインドネシアの人口構成が若く、子供が多いことと関係があるのではないかと推測している。

統計的な裏付けはないが、若年層が多く密集した人口構成が、感染症の伝播を容易にしているのかもしれない。昨年は約10回体調を崩したが、ほぼ全てが細菌性だった。2ヶ月に1回のペースで、オフィス内のプチパンデミックのような状況だ。

職場の食事習慣も感染拡大の一因だろう。みんなで密室で食事をし、大笑いしながら会話する文化がある。こうした環境で、無症状キャリアがいれば簡単に広がってしまう。

この状況下で健康を維持するには、免疫力を高めるしかない。食習慣の改善や定期的な運動を心がけている。外出後の鼻うがいも実践している。

ILO職員は独自の健康保険制度(SHIF)に加入している。月給の3.64%を保険料として支払う。医療費は一旦全額自己負担だが、後で8割が払い戻される。今日の診療と薬で約25,000円かかったが、最終的には2割負担で済む。

途上国勤務では健康管理が特に重要だ。誤診や不十分な医療設備のリスクもある。同僚の一人は誤診で症状が悪化し、隣国への緊急搬送を余儀なくされた。

体と心の強さは、国連職員として長く働き続けるために不可欠だ。相当厳しい環境と心労の多い職種だからこそ、「体のずぶとさ」と「心の強さ」が必要になる。

適度な運動、バランスの取れた食事、そして遠慮なく医療機関を利用することが大切だ。健康保険をフル活用し、万全の状態で仕事に復帰する。それが良い仕事を続けるコツだ。

日本でもコロナが流行しているようだが、皆さんも体調管理に気をつけて、1週間頑張りましょう。

www.youtube.com/watch?v=_rK-wUhQT1M


※この記事は、AIが筆者の音声ファイルを文字起こし・執筆し、筆者が編集したものです。