景気が後退したとき世界は

東南アジア諸国はそろそろ借入れる体力がなくなりつつあるという話を耳にします。

世界の景気循環が下方へ向かい始めています。東南アジア諸国の過去の10年は経済政策重視で小さな政府が機能する時期でした。今後しばらくは順風満帆な時期は訪れず、社会保障や雇用政策など、大きな政府が求められる時期になると予想します。

世界の歴史を振り返れば、失業給付が導入されたのは経済危機の直後です。中国が公的年金カバレッジを急速に拡大したのもリーマンショック直後の数年です。経済危機の際に、緊縮政策をとるか否かが国民生活の行く末を決めます。