「国のために働く」ということ

仕事を始めてから20年で一番の集大成となった。この20年間で一度も休暇をとらずにこの国のために働いてきた。

開発途上国の政府の役人と仕事をしていると、「国のために働く」ということがどういうことなのか教えてもらうことが多い。そして、一緒に働いてきた役人が冒頭のような感謝の弁を述べるとき、私たちはまた、この国のために働こうと思う。

開発援助は国の仕事と同じで、政策を作る過程で専門的な込み入った技量が求められる。しかし、根底にはこういったヒューマンストーリーがあり、私たちの仕事を深いところで支えている。

この役人がもう一つの大きな仕事をやり遂げ、人生初の有給休暇を家族と過ごせるように、私たちはまた明日一歩ともに歩みを進める。

この繰り返しが私たちの仕事なのかもしれない。