英インディペンデント紙
によれば、スイスが月額2,500フラン(約30万円)の給付を全国民(成人)に対して行うことを検討していると報じた。
ベーシック・インカム(Basic Income)と呼ばれる社会保障制度の一環で、老若男女、働いているか否かを問わず、全国民に最低限の所得を補償するものだ。
フィンランドが同様の制度の導入を検討していると報じられたが、実際に国民投票を実施するのはスイスが初となる。2016年6月に実施される国民投票には世界中の注目が集まる。
また、成人に対するベーシック・インカムとは別に、子供一人当たり月額625フラン(約7万円)の子供給付制度の導入も検討されているようだ。
予算規模は年間2,080億スイスフラン(約25兆円)で、税金のほか、社会保険(Social Insurance)や公的扶助(Social Assistance)に充てられている予算を組み替えて捻出される見込み。
ヨーロッパ諸国でベーシック・インカムの検討が進んでおり、どの程度成果が表れるか、注目が集まる。これから社会保障制度整備をはじめる開発途上国にとって、新しい先例ができることになるかもしれない。
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