相手の負担とタイパ
オンラインで連絡を受け、事務所に行っていいかと聞かれることが増えています。その際、「事務所はどこか」と聞いてくる人が多く、結局私がGoogle MapのURLを送ることが多い。インターネットで探せばばわかるのに、相手にその作業をさせる人が多いです。今回のケースは日本人ではありませんが、日本もそうなのでしょうか。
私が東京で働いていた新人時代に、このような仕事の仕方をするとひどく怒られたものです。相手からすれば、この人は仕事ができない人なのだろうと信頼を失うことにもなったでしょう。最近、こう感じることが増えたのは時代が変わったからなのか、私が日本人だからなのか。
仕事の仕方として何かを依頼する時は極力相手に負担をかけない形で臨みたいものです。それはおそらく今も昔も変わらない価値観で、余計な負担が多い相手との仕事は、それを込みでコストとして考えます。本質的には良い仕事をするのに調整コストが高い相手というのは仕事しにくいのが現実です。経験則から言っても、「良い仕事をするのだけれど、調整コストが高いから発注を止めよう」となったことも多々あります。
自分の仕事を見ても、日々大量に届くメールやWhatsAppを読むだけでもかなりの時間がかかります。その中で不要なやり取りを何往復もしなければならない相手や、調整に時間がかかる相手だと、返信は後回しになり、優先順位がどんどん下がっていきます。
極力理解しようと努めるとすれば、自分で調べるより聞いた方が早いということなのでしょうか。だとすれば、面会依頼を最初から断るのが「タイパ」的にはこちらの正解なのでしょうか。