除夜の鐘が鳴り止むまで
あと少しでゆく年くる年がはじまり、除夜の鐘が鳴り始めます。大晦日の夜にここをご覧いただいている方は少ないかと思いますが、一言だけご挨拶させて頂ければと思います。
今年一年間、お付き合いいただきありがとうございました。これが222本目の記事で、今年最後の投稿となります。
日常を切り取り、「国際協力の裏側」をご紹介することを目的とした記事を淡々と書き続けてきました。国際機関の邦人職員増強へ向け、日本政府はあらゆる試みを行っています。「中の人」として私も微力ながら貢献したい。そういう思いで、国際公務員の日常や仕事を私の目線で切り取ってきました。
今年は多くの日本人の若い方にもお目にかかりました。毎月一組くらいの訪問を受ける日々でした。大学生のグループ訪問であったり、個人的に訪問してくださったり様々です。形はどうであれ、とてもうれしいことです。
たいていの場合は、一期一会。私たちの仕事では、再会の見込みのないこうした出会いがとても多いです。それでも私は、常に新鮮な風を感じ、元気をもらいます。そしてまた明日から頑張ろう。こうした訪問を受ける際はいつもこのように感じていて、とても感謝しています。
また、今年は「国際協力キャリアフォーラム」を開設し、キャリア相談をオンライン上で無料で受け付ける試みを始めました。現時点で99件のやり取りをさせて頂きました。
はじめは、個々のプライベートな内容を公開質問する仕組みに賛同頂けるか不安はありました。しかし、多くの方に相談頂きとてもうれしく思っています。一人の疑問や関心への回答は、ほかの100人の方の参考になるかもしれない。そういう可能性にかけて、2018年も公開のキャリア相談を続けていければと考えています。
2018年へ向けて
私も多くの方に助言頂き、今の自分があります。日本政府の試みを私のやり方で応援し、これから国際協力のキャリアを考えている方も応援する。そのような思いで、今年一年やってきました。2018年も私にできることは精一杯やっていこうと思います。
はじめて会う方からも「ウェブサイトを見ている」とお声がけ頂くことも随分増えました。オンラインとオフラインの両面で、一つ一つ丁寧に取り組んでいく一年にしたいと思います。
仕事の関係でいえば、私たち国連職員は1年契約ですから、私の現在の契約は3月末で満期を迎えます。4月以降の予定は現時点では白紙です。向こう三か月は所属先や契約の話が私の身の回りの出来事となります。
現在のブログのタイトルは、「元JICA職員・現役国連職員の国際協力ブログ」です。しかし、場合によっては「元国連職員」になるかもしれませんね。所属先について強いこだわりはありませんが、国際協力という部分には引き続きこだわっていきたいと思います。
一歩一歩前進する。それが2018年の抱負です。
除夜の鐘の足音が聞こえてきました。それでは皆さんよいお年を。また来年、お会いしましょう。