国際協力のゲームメーカー

私がサッカーを始めたのはJリーグが開幕した翌年で、小学生の私はドーハの悲劇をテレビのニュースで知った。あれから随分時間が経って、日本のサッカーは変わった。

W杯で名を挙げた柴崎選手はボランチというポジション。私がサッカーを始めた頃はあまり聞かない役割だった。高校生のとき、私はボランチという役割で3年間を過ごした。司令塔が攻撃を指揮するのに対し、ボランチは一歩後ろでゲーム全体の雰囲気を作る。

攻撃のときは一番後ろからついていき、前線が行き詰まったときにパスを受取って別の人に渡す。それでいて、景気付けのためにロングシュートでゴールを狙うこともある。守りのときはDFとともに一番後ろまで下がってゴールを守ることもある。

ボランチはゲームの舵取りを任される点で極めて重要なのだけれど、仕事の一つ一つを取り上げてみると地味な作業の繰り返しである。

オウンドメディアの運営を見て見ると、運営者はボランチの役割を担っていると感じる。Africa Questの横山さんは名ボランチだと思う。自分でシュートも決める(記事を書く)し、起点となってアフリカ系ブロガーからパス(記事)を集め、読者へ配信していく。

私たちは国際開発を本業としてやっていて、メディアでの発信はいわばプロボノでやっている。本業に関しても、私たちの役割はボランチであることが多い。どこまで行っても主役は当事国の人々であり、私たちはパスを繋ぐ。

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2018年12月期(第1四半期)の事業報告です。詳細については、媒体資料 2018年12月期(第1四半期)をご参照ください。