旅立ちの日

3月23日。旅立ちの日。4年間ともに歩いてきた仲間たちが旅立った。入学当初、どれ程の人がこの大学に愛着を持っていたのかはわからない。だけれど、今、誰もが名残惜しく思っている。笑ったり、泣いたり、悩んだり。この大学で本当に多くのことを学び、たくさんの出会いを経験した。ここにはたくさんの思い出がある。誰もがここを去ることを惜しんでいるのだから。

「ありがとうさようなら」を聞くとき、小学校の卒業式を思い出す。「未来予想図Ⅱ」を聞くとき、中学校の卒業式を思い出す。ここからはBGM付きで付き合ってもらいたいと思う。

「話していてすごく心地よい時間が流れてて、本当に楽しかった」

1通のメールが届いた。2年の頃から仲良くしていた人が高松を去った。本意だったかはわからないけれど、テレビ好きのあの人のことだから、ぴったりの職場なんじゃないかな。東京へ行ったときにはおごってくれよ。今までは高松港だったけど、今度は東京湾で語ろうよ。

「俺、結婚することにしたんだ」

卒業式の最中に耳打ちされたときは驚いたよ。だけど、どこか「らしさ」が感じれたな。今までも大変だったろうけれど、これからも大変だろうよ。でも、いつでも一直線に頑張る姿を知っているから、不思議と心配にならないんだよな。応援するよ。あんたの選択。

「田舎で就職」

実家に帰って地元で働くんだってな。それ聞いたときは正直、どうするのかな、って少しばかり心配になったりもしたっけか。1年生のときから、いや、思い起こせば一番最初に友達になったのもお前だったな。それからいつも原付の旅に付き合ってくれたり、昼飯行ったり、鍋したりしたね。田舎へ帰っても連絡くれよ。きっとどこかでまた会おうや。

「俺、遠距離やわ」

そんな話をアイツ経由で聞いたよ。いつも一緒に行動してた割りに、そういう話はあまりしなかったなって今思う。最後の最後にもう一回釣りに行きたかったなってのはあるけど、またすぐ会えるでしょ。もう4年の付き合いだし、疎遠になることはないでしょ。近況報告いつでも待ってるよ。

みんな旅立った。卒業式の日には全然実感が無かったけど、少しずつ寂しさが胸の奥からこみ上げてきている。俺は6月までは高松に残ります。みんな先に旅立ってしまったけど、俺も俺の道で頑張ろうと思います。自分の道を信じて進んでいくみんなへ。今日はありがとうの気持ちを送りたいと思います。

会えてよかった。ありがとう。