正しいことだけを言っていても政治は動かない

橋下さんと本田さんの対談の中で深く頷いた部分があったので共有させていただきます。これはもしかすると、国際協力全般には当てはまらないことかもしれない。以前にも書きましたが、ILOで仕事をしていると政府だけでなく、労働者の代表や使用者の代表の三社の間に立って立ち振る舞わなければならず、政治力や対話力が仕事を進めていく上で極めて重要となっています。橋下さんの言葉を借りれば、論理的に正しいことを主張し続けるだけでは仕事は進まない場面が極めて多いです。僕らは政治家ではないけれど、極めて政治家的な素養が必要な場面が多いとこれを見て感じました。

民主国家の政治は、論理的な正当性だけではなくて、感情的な満足度がどうしても必要になってくる。ある程度の正しいことと同時に、あいつが言うならしょうがないよねと思ってもらえるようなところが政治家の役割だと思っている。