なぜ経済学者は英語が下手なのか?国際協力キャリアを考える・・
JICA研究所に勤務していたとき、日本の開発援助業界では有名な経済学者の先生と話す機会があった。
その先生が笑いながら言っていたのが、「経済学者は英語が下手」という話。
その理由を聞くと、「だって、STATA(統計ソフト)と向き合ってる時間のほうが人と話す時間より多いから」とのこと。
これは実感と合っていて、これまで会った日本人で計量経済学を専門にやっている人で、英語の喋りが堪能な人はほとんどあったことがない。
ここで言う日本人とは、純ジャパに限る。帰国子女や、小さい頃からインターナショナルスクールへ通っている人は除く。
この話を思い出したのは、最近の出来事があったから。
国連で仕事をしていて外国人の同僚からよく聞くのは、「アイツは分析とライティングは素晴らしいんだが、何言ってるかわからないから、みんな会議で聞き流してる。本人は気づいてないけど。」という話。
分析とライティングが英語でこなせれば、国連の専門性の高い部署ではやっていける。
ただ、仕事が回っていてもちょっと寂しいな、と思った。同僚の相槌は、俺の英語をわかっていなかったのか・・と気付いていないから幸せなのかもしれないが。