青年海外協力隊と国際機関での生き残り方
青年海外協力隊の応募者が減っているという記事。少子化の影響を取り除かなければ、統計的にはよくわからないデータだが、少なくとも色々と思うところはある。
開発途上国へ安く旅行できる時代となり、ググれば情報が手に入る時代。「未知の世界へ行ってみたい」層が減り、キャリアアップしたい層と日本での生活に疲れた層に二極化するのではないかと思う。
15年程前、はじめてカンボジアを訪れたときはEmailが広まり始めた時期で、ネットの旅行ガイドはもちろん、Wikipediaもガイドブックも無かった。その前の世代でJOCVへ行っていた人は本当に未知の世界へ行く感覚だったのだろう。
話は飛ぶが、ジュネーブ国際機関日本人職員会の主催で「国際機関で生き残るためのノウハウ講座」が開催された。その報告記事が面白いのでリンクを貼っておく。
ただ、ここに書かれているような生き残り方をしてまで国際機関に居座りたいと考える日本人は少なくなっている印象を受ける。先程のJOCVの件も然り、海外で活躍できる方法が多様化しているので、国際機関のポスト獲得競争に人生の時間を使うくらいなら他へ行こう。そう考えて国際機関のキャリアから抜ける日本人は割と多いのではないだろうか。生き残れないから日本人職員が少ないというわけでは必ずしも無い気が最近はする。
国連職員増強計画もそろそろ岐路に立っているのではないだろうか。
The Povertist
コラム「カンボジアレポート」に関するトピック。
青年海外協力隊の応募者半減 若者の志向の変化とは? 〈週刊朝日〉
1965年、ラオスへ出発する青年海外協力隊第1陣=羽田空港 1965年12月、青年海外協力隊の第一陣が、ラオスへ飛び立った。以来54年、4万人を超える協力隊員が約90カ国で活動してきた国際交流の”老舗”だが、近年応募者数が減っているという。 協力隊は政府開発援助(ODA)をもとに国際協力機構(JICA)が実施するボランティア事業で、20~39歳の日本人らで構成される。 …
勉強会: 国際機関の幹部職員を目指すために「必要な能力」と「必要なこと」
2019 年 6 月 4 日(火)、 JSAG と 在ジュネーブ国際機関日本政府代表部の共催で標題をテーマにした勉強会を開催しました 。 今回は、国際機関で幹部職員を経験され、JSAGの第2代会長も務められた滝澤三郎氏を基調講演者としてお迎えするとともに、ジュネーブ…