次期日本代表監督に求めること

森保監督のキャリア形成として、続投オファーを受けるよりも、今のタイミングで外国で監督やるのが良いと僭越ながら感じる。W杯では結果が求められ、強豪に2勝した実績はCVとして美しい。CVの価値は今がピークで、結果だけを見て採用するクラブはあると思う。

安定や家庭のこともあり、日本代表のやりがいもあるだろうから、選択は難しいのでしょう。結果だけで採用するクラブでは、結果だけでクビにしたり、雇い止めにするので、在野を覚悟しながら毎日戦い。外国でやって欲しいなとは思います。

W杯の予選首位通過は、素晴らしい采配によるところが大きかった。ただ、4年間の準備がもっと充実したものであったなら、行き当たりばったりの奇跡を期待しなくても良かった、という見方も。

**12月29日、追記**

結局、日本サッカー協会は森保さんの続投を年俸の大幅増額とともに決めた。「ベスト8を目標にやってきて達成できなかったが、スペインとドイツに勝ったし、視聴者も盛り上がった」ことが要因らしい。数値目標未達にも関わらず、感覚的な評価で契約が決まるというのは、日本的な印象を受けた。

これまでの四年間の積み上げとこれからやるべきことを聞かれ、「良い守備からの攻撃とボール保持が積み上げ」だったらしい。選手が直前まで固定されていなかったのでチームとしての積み上げは無かったのだろう。短期で仕上げるには力のある個を集め、適材適所で一発勝負となる。

マネージャーとしては、適材適所で個が力を発揮できる形を考えることが大切になるわけで、馬車馬のように守備に駆け回る陸上選手を90分配置したことが、森保さんの戦略だったのだろう。

献身的にチームのために走ることは、日本人の生まれ持った特性で積み上げによる伸び代はこれ以上は少ない。これからの四年間はどの国が相手でも、相手のミスがなくても確実に勝てる日本代表が見たいと思いました。

また、人選的にベスト8を引き続き目指すということは、とても残念。目標設定は優勝で、そこを目指せる人選と準備であって欲しいと心から思います。