地方の中小企業のアフリカへの挑戦
地方の中小企業のアフリカでの挑戦。石川県の会宝産業。2012年にJICAのBOP事業で資金調達してナイジェリア初の自動車解体工場を作った会社です。
JICAはBOPスキームを始めたばかりで、新人の私が2年間審査を担当していました。ナイジェリアとケニアでたくさんのプロポーザルを頂いて企業の方々にも会い、とても勉強になったのを鮮明に覚えています。
その中でも、ナイジェリアに自動車解体工場を作りたいという石川県の中小企業、会宝産業は私にとって思い入れのある案件でした。2012年に離任してしまったのでその後の動向がわかりませんでしたが、最近の記事をいくつか見つけてご活躍を拝見する度、勝手に嬉しくなります。
JICAの新人職員として審査をしていた当時、手元に届くプロポーザルは多くが大企業の国際部局からでした。その中で異彩を放っていたのが会宝産業。JICAでさえ事業展開に苦しんでいたナイジェリアに地方の中小企業が殴り込む。衝撃でした。
案件採択後の最初のミーティングは今でも覚えています。麹町のJICA本部にある一番大きな応対室へ入ると、創業社長を筆頭に役員と事業担当。石川県から総勢5名のご来客。会社をあげて取り組む一大事業というお話に心を打たれた記憶が鮮明にあります。
「静脈産業」パイオニア、会宝産業の挑戦
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「解体屋」から、中古部品の世界的プラットフォーマーへ──近藤典彦|WIRED.jp
かつて「解体屋」と呼ばれていた中古自動車部品販売業を、社会に不可欠な誇れる存在にしたい──。そんな思いを胸に、高度成長の裏側で公害問題にあえぐ日本社会のありようを見つめてきた男がいる。会宝産業の近藤典彦は、リサイクルという言葉が世に定着するよりずっと前から、この商売を社会を根底から支える”静脈産業”と定義し、ほぼ半世紀にわたって人生を賭してきたパイオニアである。彼が考案した自動車解体から部品…