タックスヘイブンで投資しませんかという営業

久しぶりに何を言っているのかわからないくらい強烈なイギリス英語で電話を受けた。

聞いているとやはりよくわからない。

アクセントがというよりは、何を言っているのかよくわからなかったが、アポを取りたいとのことだったので会ってみることに。

会ってみると、ウェルスマネジメント会社の人。要は、資産運用のアドバイスをしたいという営業だった。

先の電話で良くわからなかった、と言ったのは、会社名とアポを取りたいということだけを言われたため。

あまり慣れていない新人の電話営業だったようだが、説明に来た人はロンドンから来たらしい。

 

それでよくよく話を聞いていると、運用口座はマン島(Isle of Man)にあって、150の投資信託でお客様に合った商品で運用する。

助言や市場調査も行うので、安定した長期投資を支援するとのこと。

それでどのくらい投資したら良いか聞いてみたら、毎月の可処分所得の50%を上限とのこと。

私は個人的には投資額は30%と決めているが、スイスやイギリスのシティでは預金は相当損だと思っているらしい。

 

確かに福利の強みは若いうちからしっかり投資しておくことで発揮される。

例えば、毎月10万円投資へ回したとして、年平均5%で定年退職まで運用できた場合、同額を貯金に回した場合が3,000万円なのに対し、投資の方は8000万円くらいになる。

まあ、人生そんなに甘くないが。

 

話を戻す。

私たちのように世界中をホップステップジャンプしながら働いていると、年金をずっと同じ場所で積み立てておくことが難しい。

そのため、居住区によらない資産運用が必要だという。たしかにそうだ。

この文脈でタックスヘイブンに口座を置いて、税金がかからない(引き出すときだけ課税される)運用を進められるとは思わなかった。

 

定住できない私たちのような人生を歩んでいると、預金も投資も極めて複雑になる。

たとえば、投資。日本で税金を納めるから日本で運用させてくれ、と言っても、多くの証券会社は非居住者の運用を認めていない。

最近はマイナンバーも複雑だ。非居住者へはマイナンバーを発行されない。その一方で、日本の銀行や証券会社はマイナンバーの無い人には口座を維持させない方針。

もはや非居住者の日本人にとって、日本で資産を管理するのは極めて難しくなっている。

 

こうした事情は日本だけではなく、他の国にも多い(日本ほどではないが)。

タックスヘイブンは悪いイメージがあるが、こういう働き方をしている人には拠り所になるのかもしれない。

良い勉強になった。