2024年5月のつぶやきまとめ

一ヶ月のつぶやきまとめ。

5月3日

インドネシアの加盟申請は、選挙前の政治的なアピールと野心的なリーダーの長期ビジョンが混在したものである。一方加入することでどういった?責任が生じるかという議論は国内ではほとんど行われていない。

例えばインドネシアは巨額の政府開発援助を受けている。また、国際機関も多く、インドネシアで仕事をしている。インドネシア政府と話をしていても支援が欲しいという話はあれど、他国を支援するという話は一切出てこない。

OECD加盟国になるということは、地域の世界の見本となる存在とならなければならない。

国際機関や二国間援助機関もインドネシアからは続々と撤退していくこととなるだろうが、そこまで想定した議論は国内ではなされていない。

5月3日

宮﨑厚生労働副大臣がジャカルタ市内の労働市場センターを訪問しました。厚労省の拠出金による技術協力で、ILOは雇用保険の整備やインドネシア版ハローワークの導入を支援してきました。当センターを訪れた記念すべき初の外国政府要人だそうです。

5月4日

感動した! ありがとう!U23アジアカップ、ウズベキスタン戦

5月4日

宮崎厚生労働副大臣がジャカルタ郊外の公共職業訓練所を訪問しました。施設やカリキュラムは日本・JICAのODA事業で1980年代から協力してきた成果です。施設内にはインドネシア版ハローワーク分室が設置されています。このように、インドネシア政府は求職者支援窓口を自己資金で全国展開していく計画です。厚労省拠出事業を通じてILOはこうした試みを技術面で後押ししています。

5月5日

インドネシアの社会保障制度が良いものとなることで、社会不安などなく安定成長を続けていくことができる。日本の大切なパートナー国なので、それを支援することは日本の国益にも合致する。日本人としてこの仕事をやっている意義を再確認した気がしました。宮崎厚生労働副大臣、ご足労いただきありがとうございました。

5月6日

JICAの今年の新卒入社は54人。2010年の僕らのときは31人。職員数が増えたのか、定年退職が多い時期なのか、離職率が高いのか。色々な事情があるのだろう。ILOの同僚はドイツへ帰ってGIZやドイツ政府で仕事をしたり、またILOに戻ってきたり、頻繁に行き来しているけど、僕らJICA出身者には、そういう道は今後残されていくのだろうか。

5月6日

これからジャカルタから四時間半のフライトで、スリランカへ出張に行ってきます。

石炭火力から再生可能エネルギーへ経済・産業構造を転換する潮流が新興国にも押し寄せており、社会保障・雇用政策が果たす役割を議論しなければなりません。アジア開発銀行が主催する南アジアの地域会合へ招待いただき、三日間の専門家会合に参加します。

スカルノハッタ国際空港は内装工事が終わってきれいになっていました。

5月8日

10分間のスピーチで印象を残すことで、また次に繋がります。日本の炭鉱閉鎖やインドネシアの具体的な例は、大きな話をする他の登壇者と異色だったようです。また、10年以上前に一緒に仕事をしたJICA職員時代の先輩が偶然会場にいたり、業界は狭いですね。

5月12日

一緒にILOの仕事をできる方からCVをメールで募っています。1-2年の事業計画を練っていて、人材ありきで活動を逆算して考えます。分野・スキル問わず、やる気、情熱、実力がある方を待ってます。LinkedInの投稿を添付しますので、遠慮なく関心ある方へ回してください。

5月14日

ChatGPTのアップデートで音声会話が可能に。英語ー日本語通訳は完璧。新しいGPToの欠点はマイクを入れたときに集音マイクとなってしまうことかもしれない。騒がしい場所ではほぼ例外なく聞き取ってくれないし、GPTの声も聞こえない。これはすぐに改善されるだろうけど。

5月21日

退社後リラックスして仕事を忘れて開いたスマホのニュース欄に、下世話な芸能ニュースとILOの同僚の出版物が同時に出てくるの、止める方法わかる人いますか?

5月22日

今朝は労働力調査の質問項目をアップデートする作業を同僚が統計局とやっていて、社会保障部分について呼ばれたので、近くの喫茶店に早乗りして作業しています。ジャカルタには無数のカフェが点在していて、カフェはコーヒー農園と契約しているため、いろいろな国産豆を楽しめます。

ILOの同僚がインドネシア統計局の人を集めて労働力調査の調査票のアップデートについて議論を行っている。国際的な労働統計の手法を議論する会議( ICLS)が5年に一度開かれる。直近の会合は昨年の秋だったが、そこで新しいインフォーマル雇用に関する指標と統計上の定義が発表された。インドネシアのような新興国でも労働力。調査は先進国と同様に行われていて、それに基づいて雇用統計などの推計が行われている。インフォマリ経済が大きい。新興国においては、インフォーマルをどのように定義するかが非常に重要となってくる。多くの国ではこの国際統計手法に基づいたインフォーマルを定義することができておらず。 ILO は要請に応じて、各国の労働省や統計局に技術協力を行っている。社会保障との関連で言えば社会保険に加入しているかどうかが、インフォーマルの定義の大きな要素となっている。そのため、今回の会合のいくつかのセッションに参加するように同僚から頼まれ、今日は午前中議論に参加することとなった。

5月23日

アマプラで「地雷を踏んだらサヨウナラ」が出た。国際協力に足を踏み入れたきっかけがカンボジアだった私は、もう二十年も前だが一ノ瀬泰三の書籍を読んで同世代の行動力に衝撃を受けた。スマホも携帯電話もない時代にプノンペンに降り立ったジャーナリストの話。

5月24日

JICA職員時代にアフリカ担当部署にいたので、皆読んでいた本(私は今更読んでいる)。1960年代にルワンダ中央銀行総裁として派遣された日銀職員の話。アフリカの情報が皆無の時代に赴任したのもすごいが、マクロ経済・金融のプロの視点で書かれているので読み応えも抜群。

5月28日

今日はこれから三者会合です。ILO のインドネシアに対する支援方針の策定に関する議論をします。ILO は毎年6月に国際労働会議(株主総会)を開催しますが、議決権は出資比率ではなく、労働者1票、使用者1票、政府2票です。従って、ILO の支援対象は政府だけではなく、この三者が対象となります。写真は日本からの輸出列車で、ジャカルタ通勤鉄道で走っています。

5月29日

ILOと他の国連機関は「公正な移行のための雇用と社会保障のグローバル・アクセレレーター」ロードマップの策定支援をしています。今日から2日間で国家開発計画省の労働課長、社会保険課長、社会福祉課長と向こう2年間の行動計画を議論します。インドネシアの省庁には素敵なカフェが併設されてるところも多いです。

Claude3にポイントだけ伝えて文書ドラフト・編集してもらう能力を、今週から仕事に活用開始。箇条書きを口頭で伝え、企画書や社会保障制度の説明文の草案作成をお願いする流れ。素晴らしい才能。

5月30日

日本政府が世界銀行と世界保健機関と設立を準備している新しい国際機関について、保健セクター希望の方は中止しておくとよいと思います。

5月31日

昨日の産休手当新設に関する会議での一幕。10分くらい話す機会を得て、「保険料を月給0.5%増額するだけで、制度の新設は可能です」と話した。終わってから、インドネシア大学の知人から、「前言っていたパンチライン言い忘れたでしょう」と言われた。それは、「毎月たばこ一箱(150円)我慢すれば、すべての女性が手当を受け取ることができるようになる」というもの。次は忘れずに言おう。響くのは、絶対値。