ジャカルタのカフェ文化に浸透する日本式

お猪口と徳利でドリップコーヒーを飲む。

インドネシアの庶民的なコーヒーの淹れ方はトゥブルクという方法(沈殿式)で、お湯を注いで沈殿したあとの上澄みを飲む。ジャカルタや大都市のモダンなカフェが増えていて、小さなカフェでも立派なエスプレッソマシーンを備えているところも多い。そのため、イタリア式のエスプレッソベースのコーヒーがより一般的になっている。

一方、淹れ方にこだわりのあるカフェでは、フレンチプレスによるフランス式、日本式のペーパードリップ、ネルドリップ、サイフォンなどを置いているカフェもジャカルタではよく見る。メニューには日本式と記載があったり、ハリオの製品名「V60」と記載されていることが多い。日本式を選択すると、お猪口と徳利で提供されるパターンも多く、日本の文化がジャカルタのカフェ文化に与える影響を垣間見ることができる。