ワグネルの反乱

来週の犠牲祭へ向け、ジャカルタ中心部の通りには家畜が溢れている

その一方、世界の反対側では戦争が終わる。

6月24日

真夜中三時半に始まるモスクのお経にも慣れ、最近は真夜中に目を覚ますことも少なくなった。昨夜は例外で、夜中の三時に目が覚め(とは言え8時に寝たので寝不足ではないが)、世界の反対側のニュースを見ていた。

TwitterにMoscowと出始めた直後から、大手ニュースサイトより先に、外国の軍事系Twitterが騒がしくなった。世界のメディアが大事か小事か判断して第一報を打つ2時間以上前の話だ。世界の裏側の歴史的出来事を数分で嗅ぎ付ける事ができる時代に驚くばかりだ。

日本のサッカーファンには悔しい思い出しかない街ロストフ。その名を「ロストフ陥落」という並びで見ることになろうとは思いもしなかった。

プノンペン陥落。サイゴン陥落。歴史が動いている瞬間に、伝統的なメディアは速報を打つことで役割を果たしてきた。しかし、ロストフ陥落では速報性ではなく、ファクトチェックを期待されている気がする。

たとえば、ロストフから500キロ、モスクワとの中間点の街ヴォロネジも先程陥落の一報があったが、事実かどうか。ファクトチェックもツイッター専門家の方が早いの実態かもしれない。

事実であれば今日中にモスクワまで進行するペースだが、退避できる時間もなく、モスクワの知人が心配でならない。

また、モスクワ進行が始まった真夜中に、ベラルーシからトルコへ向かった飛行機に誰が乗っていたのかなど、伝統的なメディアの調査力は追いついているのだろうか。第一報は出発した直後にツイッター追跡班は捉えていたが。

日本は領土問題の交渉をどのように有利に進める計画なのだろうか。ウクライナに対するODAや軍事関連協力も戦後交渉の大きな布石でしょうから、日本の方針が道東民としては非常に気になります。地元の老いた政治家のような弱腰外交ではないことを祈る。

今夜が歴史の山場。

6月25日

傭兵の親玉が正規軍の親玉をクビにする事を目的に始まったモスクワ進行は、正規軍の親玉の更迭、空軍大損害、傭兵とその親玉は無傷で免罪獲得、親玉の亡命、引き換えにモスクワ進行中止で終結。ウクライナでやってきたことは許されないが、親玉の恐るべき計画力、統率力、実行力、交渉力には脱帽。

いずれにせよ、傭兵の信頼を失った正規軍。ウクライナ戦争の歴史的山場。ロシアの傭兵部隊が解体されると、世界中で戦力に空白が生まれ、アジアやアフリカの内戦に戦況が変わりそう。