デジタル化と地道な先人の積み重ね

デジタル化が世界の社会保障業界でホットトピックになっているが、もっと細かい議論が必要。学生時代に日雇い肉体労働やったことある人は目撃したことがあるだろうけど、日本の日雇い労働者の雇用保険料の払い方は画期的で、手帳に専用の切手を貼って加入日数を数え、切手代が保険料として徴収される。

こういうある種面倒な仕組みをすっ飛ばしてデジタルの力で加入率を伸ばそうという議論が多い。デジタル化の議論は裏技を探す極めて上流部分(国民番号、ITシステム、税徴収の統合など)の話に終止するが、先人が行き着いた答えが急がば回れ最適解であることもある。