ODAは国益に見合うようにすべきかどうかで紛糾する議論

ODA大綱に国益重視を盛り込んだことで、現場は国益に適う案件形成に追われているわけですね。 円借款は国際競争入札ですが、アフリカで本体工事受注できる日本企業は殆どいないのですよね。日本企業に受注させようとすると、必然的に本邦企業限定のSTEP案件作るのが現場の仕事になるわけです。

ODA大綱に国益が加わったあとのSTEP案件の推移。2015年以降のデータがあればその後の推移が見えそうですね。

なおたろう on Twitter

日本のインフラ輸出の旗印の下、円借款で日本タイドの案件が多くなった結果、入札不調や1社応札による価格高騰が起きている、という指摘に共感。一方アンタイドは外国企業による案件受注の可能性があり、日本企業への裨益が担保されず問題だというのが役所の言い分。国際協力と国益追求のせめぎあい。 https://t.co/SUBp0iFOXF

日本のODAを日本企業に受注させる仕組みが良くわかるグラフ | Ippei Tsuruga

日本(JICA)のODAの現状がよくわかる資料を見つけたので、備忘録もかねてここで共有させていただきたいと思います。 まず、日本政府のODA実施方針である通称「 ODA大綱」が2015年2月に改訂されました。そこで鮮明になったのは、日本の国益も重視するといった方向転換でした(参照:敦賀. 2014. 日本のODA-国益重視へ方向転換.(英語))。 …

これはそのとおりですね。地熱、地下鉄、橋以外は競争入札で受注する企業少なくなるので、現場はそれらの需要がある国でその分野で案件形成するしかないのでしょう。あとは、昔、供与した発電機が古くなったのでオーバーホールする案件くらいな気がします。

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火力発電、地熱発電に限っては日本勢はかなり国際競争力があるけど、技術開発だけでなく、外国企業の買収・提携や海外生産や社員の多国籍化を進めた結果。今後、アフリカの経済成長に伴い、環境に優しく高効率の日本のタービンがもっと売れるかも。発電はODAではなく民間投資が増える傾向だけど。 https://t.co/ylVoNsRGvm