JICA監修アプリ「Jhappy」(ジェイハッピー)をやってみた

「JICA監修アプリ「Jhappy」(ジェイハッピー)Android版リリース」(2017年3月3日)

JICA監修SNSアプリ「Jhappy(ジェイハッピー)」のAndroid版をリリース致しました(iOS版は2016年11月に先行リリース)。本アプリは、世界各地で途上国開発に関係する様々な人々(日本に来ている途上国の留学生、途上国のカウンターパート、日本の開発専門家、コンサルタントetc)や、国際協力やボランティアにご関心のある人々にご利用いたただける情報交換のプラットフォームです。誰でも無料でダウンロード、情報発信・閲覧等ご利用いただけます。インターネットで検索するよりも簡単に国際協力やボランティアに関心のある世界中の人々や情報と出会い、対話することができます。世界の課題解決のためにご尽力いただいているみなさまの対話・学びあいの促進にご活用ください。また、日本含め世界各国が抱える社会課題は多様化しており、問題解決のためには、今後も益々多くの方々の事業へのご参画を必要としています。JICAは、このアプリを通して、事業の成果にかかる情報発信や、日本に招聘している途上国からの留学生との交流強化に一層努めます。これまで国際協力事業とはご縁のなかった方々にも、Jhappyを通して、世界で起きていることを、より身近に感じていただけますと幸いです。

 

JICAが怪しいアプリを作ったようなので、早速インストールしてやってみた。

1日使ってみた第一印象は、GoogleニュースとFacebookとTwitterの機能を合わせたようなSNS。

このアプリの一番の売りは、SDGsのゴールごとに世界のニュースが表示されること。

しかし、実際にはツイッターのタイムラインをキーワードでソートして表示しているだけのような感じがする。

もっと違うメリットもあるのかもしれないが、まだ使いこなせていない。

ただ言えることは、保守的でITには疎いJICAが、この手のアプリを監修したのは面白い。

※「開発」ではなく「監修」となっているのは、お役所事情かわからないが、このアプリのJICA側の位置づけがどうなってるのか気になって仕方がなかった。

 

さて、ここからは感想。

直感的には、このアプリが使われるようになるにはかなり高いハードルがある。

 

課題

SNSが乱立しているので、全く新しいこの手のアプリは競争が厳しい。今の時代、老若男女、誰しもがFACEBOOK、LINKEDIN、Twitter、INSTAGRAM、NEWSPICKSのアカウントを一つは持っている。それ以外にマイナーアプリを使うというのは、結構ハードルが高い。

たしかに、このアプリの売りである世界の途上国ニュースをSDGSゴールごとに見れるのは面白いコンテンツ。ただ、それ以外の差別化要素が、他のSNSとあまり無く、それだけがメリットだと、あまり普及されない気がする。実際に、流れてくるニュースも、グーグルニュースや他のSNSで日常的にフォローしていれば、新しい情報もさほどない。

改善案

新しいアカウントを使って、別に運用するのは、ユーザーにとってかなり大きな負担。たとえば、ウェブ版も出して、既存のSNSアカウントでログイン、連携できるようにすればもっと便利になるかもしれない。Jhappyへ投稿した内容が他のSNSに自動投稿できるようにしたり、その逆もあり。

表示速度の改善も必要。モッサリしていてなかなかリロードしないので、待ちきれず消してしまうことも。

何ができるアプリなのか、直感的に良くわからない部分が多く、とっつきにくい気がする。

言語を選ぶことができるので、日本語を選択したが、タイムラインに流れる記事は英語がほとんど。これは単純にコンテンツが英語が多いためかもしれないがどうなのだろう。

まとめ

この手のアプリは、使い勝手とコンテンツが勝負。使いにくい部分を改善して、オリジナルのコンテンツを増やすことができれば、もう少し伸びると思う。

途上国ネタでオンラインマガジン「The Povertist」をやってきた経験上、やりたいことは共感する。The Povertistでニュースを発信しているので、そのコンテンツをJhappy上で提供することで、協力してみたい。具体的にどうやったらよいかわからないが、基本的には応援したいと思っている。