JICA予算は1.4兆円、約80%が円借款へ
国際協力機構(JICA)の2017年度予算規模は、1.4兆円となるようだ。内訳は有償資金協力1.3兆円(80%)、技術協力0.15兆円(10%)、無償資金協力0.16兆円(10%)。
開発途上国への貸し付けである有償資金協力(円借款)が前年度比+20.9%となり、JICA予算の全体でも80%を占めた。
日本の財政が厳しいことから、ODAに占める無償供与分(技術協力・無償資金協力)が減り、円借款への移行が鮮明となった。
これは日本だけでなく全ての先進国ドナーに共通していることで、伝統的なドナー諸国が無償で資金供与できる余裕がなくなってきている。
こうした先進国の動きは、資金面で余裕のある中国などの新興ドナーや民間ファンド(ゲイツ財団等)の影響力の増大にもつながっている。