国会のリモート参加を認めない政治家と日本社会
国会しかりオンライン会議への抵抗は、単に年寄り対若者の世代間のせめぎ合い。色々理由つけても、結局は新しいものを受け入れるために努力するより、現状維持で楽をしたいだけ。
私の仕事環境でオンライン会議ではなく、対面での会議を求めてくる人の傾向ははっきりしている。四十代後半。これより歳上の人で、「出張は無駄だから積極的にオンライン会議にしよう」、という人は極端に少ない。皆さんの周りはどうでしょう。
デジタルへの対応は年を取るごとに厳しくなる。一度置いていかれると追いつくのが難しいと日々感じる。私もいい歳になってきて、新しいものを取り入れることの難しさを感じてきた。それでも離されまいと、必死に新しいものを使ってみる日々。
何年も前に文書の印刷をやめた。デジタルで全ての文書を読むようになった。最も難しかったことは、紙で読むのとデジタルで読むのとでは、後者の方が頭に残りにくく、目も疲れるということ。他にも色々理由を探せばきりがないが、とても非効率だった。3年くらいはこの辛さが続いた。今は慣れた。
人は慣れる。何歳になっても新しいものを取り入れるには努力が必要で、必ず辛い非効率な時期がある。乗り越えた先にメリットがあり、そこへたどり着くためには、老若男女デジタルにおいていかれない努力を続けることが大切だと感じる。
対面での会議や紙でのやり取りが制度化されている場合、制度を守ってから意見しろという人がいる。こういう議論をしていては、いつまで立っても新しいことは取り入れられない。
新しいことをはじめるとき、制度は古く現実を反映していないことが多い。制度と現実を比べ、本質的にどちらが未来のために良いか考え、必要あれば現実の要請に即して制度を変える必要がある。そうしなければ発展も未来もない。