パスポート更新手続きと行政オンライン化の遅延

10年ぶりのパスポート更新。申請書はPDF印刷、署名、写真、大使館へ持参。用紙・プリンターの仕様まで指定あり。オンライン申請・署名・契約に慣れていると、プリンターもペンも身の回りにないので困りました。

オンライン入力で完了画面までいったので10年の進化を感じた矢先、なんと、PDFがダウンロードされた。これを印刷、手書き署名、写真を貼って、持参。何か、惜しいですよね。

過去一年間で紙を印刷したことは一度しかなくて、オフィスでも印刷機は特定の事務員しかドライバーをインストールしておらず、誰かに印刷頼みました。用紙に手書きでメモをとったりする習慣も減っていますね。写真も指定のサイズを計測するための定規も持っておらず、どうしたものか。

スマホで写真撮って、オンラインで申請完結。新規パスポートの用意ができたときにメール通知を受け、交付時に古いパスポート持っていく。この流れだと一回だけ大使館へ行けばよいのですが。

現状だと、印刷するために自宅勤務を止めてオフィスへ行き、事務スタッフに定規を誰か持っていないか聞き、写真を切り貼りし、大使館へ行き、3日待って、もう一度大使館へ行く。という、昭和の活動をしなければならないのが苦痛です。

交付時に現金支払いで200万ルピア(1.5万円くらい)要持参とのこと。200万ルピアとなると、20枚の札束となり、ジャカルタ市民の給与半月分。後ろで待っていた人は別件で60万ルピアと言われていて、持ち合わせを慌てて確認していました。電子マネーで生活が完結する社会で生きているので、私の過去6ヶ月の現金決済額は300万ルピア程度です。物価が安いのではなく、単純に現金を使わないためです。日本の行政手続きも電子マネー決済受け付けて欲しいと思います。

また、オフィスで印刷した際には、環境対策で裏紙がデフォルトでセットされているため、白紙を探すのに苦労しました。印刷機も家庭用プリンターしかオフィスにはないため、規定通り真っ直ぐに印刷することができず、何枚か無駄に。オフィスの環境警察に見つからなかったのが不幸中の幸いでした。

グリーン運動と電子化と行政手続き簡略化は表裏一体なのだと、身をもって体験した。