昨日を恨まず、明日を恐れず、今日を生きる

この仕事をしていると、毎月契約を更新して生活している同年代のスタッフと日常的に出会います。むしろ同年代の大多数がそういう状況で働いています。私もあと半年後には世界のどこで何をやっているのかわかりません。

しかも私たちEU圏外から来ているスタッフにとって、状況は一層厳しいものとなります。私たちは契約が切れた途端に出国しなければなりません。仕事が無ければ労働ビザが出ないということになります。明日、契約が切れたら、もう私はここにはいないわけです。公私ともに計画が立てにくい状況で、みんな何とかやっています。

若手・中堅スタッフは皆、そういう状況で仕事を常に探していますから、人間関係も日本社会の感覚からはかけ離れているかもしれません。より不安定な契約で働いている人は、安定した契約の人を妬んだり、コネを作ろうとお茶をしたりします。みんながみんな別々の契約下で働いていて、対等な関係を築くことが難しかったりします。これは私の周りの特定のケースではなく一般的な雰囲気の話です。

私はあまり陰口を叩いたり、他人の契約についてどうこう言ったりするのは好きではありません。しかし、職場では上記のような一定の緊張感をもった人間関係が多いです。また、短期契約で更新を繰り返すスタッフも多いため、いつの間にかやってきて、いつの間にかいなくなるということもしばしば。日本の会社のように自己紹介の機会や歓送迎会も何もありませんし、どういう契約で来ているのかも人それぞれなので、安定した交友関係もあまりありません。

これは仕事だけではなく、プライベートでも似たような状況があります。先日、偶然社食で話した同僚の言葉が印象的でした。

「ここ1ヶ月で一緒に食事をしたのはお前がはじめてだよ。」

なにも変な意味は無く、甘い言葉ではありません。実際に私も同じでした。ジュネーブに暮らす多くの同世代が上記のような環境で働いていて、公私問わず、一歩踏み込めない見えない壁があります。

大切なこと

少し負の側面に光を当てすぎた感じはありますが、言いたいのはここからです。最近、感じる大切なことがあります。昨日を恨まず、明日を恐れず、今日を生きる。

前にも一度書いたことがありますが、この仕事をしている限り不安定はつきものだと思います。和気あいあいとした雰囲気の環境に当たれば、ラッキーでしょう。しかし、みんなが契約で繋いでいる以上、限られた椅子を奪い合う状況が日常的にあります。空席ポストが出れば、「あいつがきっと取るだろう」とか、「なんであいつが選ばれたんだ」とか、いろいろな憶測や妬みの話を耳にします。対等な人間関係はここでは本当に貴重ですね。

昨日を恨まず、明日を恐れず、今日を生きる。こういう環境なのだから、もうそれは受け入れて、明日を恐れても仕方ないじゃない。そう思うようにしています。また、自分が選んだ環境がしっくり来なかったとしても、昨日の自分を恨んではいけません。今日、自分ができることに向き合う。それが大切なのだと思います。

お詫び

最後に、一つお詫びです。公私(仕事とブログ)ともども、最近は筆が進まない状況が続いています。The Povertistの方は2か月も空白の時間が流れてしまいました。また、進路相談やその他様々なメッセージをお送り頂いているにもかかわらず、お返事できていないものも多数あります。拝受していおりますので、もう少しお時間いただければ幸いです。

今後とも気長にお付き合いいただければ幸いです。引き続きよろしくお願いします。