TV朝日「奇跡の生還者!ロシア学校占拠事件」より

昨年(?)起きたロシアのチェチェン地方での学校占拠テロ事件。

それについての番組ということで特番が組まれていました。

率直な感想は、「メディアはもっと中立な報道で中身のあるものを作るべきだ」

と言うものです。

番組の訴えたかったことはエンディングで流れたナレーションでしょう。

「自らの命を顧(かえり)みずに生徒、子供の命を救うことを考えテロの犠牲となった

女教師から、日本人の中から欠けてしまった大切なものを学んだ」

チェチェン問題について僕はそれ程詳しいわけでもないのですが、

この番組構成には改めてメディアの無能さを実感させられました。

(もちろんよい番組もありますが・・・。)

犠牲になった先生をはじめ多くの犠牲となった人質に対する可哀想という気持ちは

もちろん僕にもありますし、それは誰しもが感じることでしょう。

しかし、メディアはそれを全面に出し、

このような事件を涙を流すための番組にしてはならない。

もっと中立的に事件を分析し、報道することこそが、

求められている報道のあり方なのではないかと思います。

この事件に対して知識の薄い僕がコメントをするのもどうかと思いますが、

一言だけ言わせてください。

人質だけが犠牲者ではない。

テロリストもまた歴史の犠牲者である。

そして、この見解は僕の中では、

現在世界中で起こっている様々なテロに対して当てはまることです。

メディアはテロをはじめから「悪」と決めてかかり、

それ以上、考えることを止めてしまう。

それがブラウン管などを通じて人々にも伝染し、

なぜテロリストがテロを行ったのか、

という真相に踏み入ることを妨げてしまっていると僕は思います。

この記事を最後まで読んでくれた方には感謝します。

もしよければ、匿名でもよろしいので批判でも何でもコメントをお願いします。

通りすがりの方、初めてここへ来てくださった方、その他どんな方でもいいです。

参考資料:wikipedia『ベスラン学校占拠事件』
以下、関連著書(僕はまだ読んでませんので必ずしもオススメとはいえません・・)
チェチェン やめられない戦争
チェチェンで何が起こっているのか

4 返信
  1. 通りすがりのはなチャ
    通りすがりのはなチャ says:

    October 14, 2005 04:07
    その番組は見てないけども自分の考えは

    テロは残酷だし、罪なこと。
    そして戦争も残酷だし、罪なことです。
    チェチェンだけではなく、生まれた時から普通に戦争している、っていう人は世界には沢山いるです。
    そういった背景がある「テロリスト」は
    オウムとかのテロとは事情が違いますよね。
    ひとくくりで「テロリスト」と言っていいものかどうか、正直迷います。

    あの事件で何を学ぶのか。
    それはきちんと事実を知った上で、それぞれが考えることではないでしょうか。
    現地で取材した人が、現地で見たことや知ったこと、感じたことを話すのは良いです。
    けれども報道番組な以上、偏りない事実を報道する事が第一なのではないか。
    そしてそれで何を学ぶかは、人それぞれ、民族や文化、歴史等などの背景によりけり違ってくることかもしれません。
    その番組は見てないけども自分の考えは

    テロは残酷だし、罪なこと。
    そして戦争も残酷だし、罪なことです。
    チェチェンだけではなく、生まれた時から普通に戦争している、っていう人は世界には沢山いるです。
    そういった背景がある「テロリスト」がいるということ。

    あの事件で何を学ぶのか。
    それはきちんと事実を知った上で、それぞれが考えることではないでしょうか。
    現地で取材した人が、現地で見たことや知ったこと、感じたことを話すのは良いです。
    けれども報道番組な以上、偏りない事実を報道する事が第一なのではないか。
    そしてそれで何を学ぶかは、人それぞれ、民族や文化、歴史等などの背景によりけり違ってくることかもしれません。
    そしてできることならば。
    この先の未来、どうしていくのかを、それぞれの立場や考えを認め合い、話し合える要素となってほしい。
    「報道」というのはそういった力をもつものだと期待したい。

    そういう事をいっぺさんも言いたいんだろうな~って思いました!

    • Ippei Tsuruga
      Ippei Tsuruga says:

      October 14, 2005 07:26
      はなチャコメントありがと。。。さっそく上に載せた本注文しちゃいました。
      僕の意見としては、
      報道というのは平等であるべきだと一般的には言われているけれど、誰か(取材記者なり編集者)を通して僕らに伝わっている以上、実際に目撃するのとは多少違って伝わるんだと思う。。それは仕方ないだろうけど、今回のように一方的にどちらかを悪者にすることで、事件について深く掘り下げようとしないことは、色々な誤解を視聴者にさせることとなるんじゃないかなと思いまふ。。「死んで可哀想」って言うような番組構成にしたことに対してすごく不快に思いました。もちろんテロは悪いことだけど。

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