AI翻訳時代のODA関連文書の未来予想図

最近、ビジネス英語のライティングを採用時に審査するのが難しくなっている。ノンネイティブでもGoogle翻訳を使えばそこそこの英語になる。しかし、よく見ると違和感のある言葉や構成にもなる。英語を書く力より、校閲する力が必要な時代なのかもしれない。

仕事で英文和訳を見ることがあるのですが、Google翻訳を使うコンサルの方が多いようですね。個人的には英文のみの報告書でいいのですが、日本のODA関連の場合、日本語が必須で英文は補助的という場合が多いです。それで和文を最初に作って英文を後で翻訳するのが、これまでの日本のコンサル業界の仕事となってきました。

最近、英文を読んでいると明らかにGoogleに突っ込んで翻訳したなというのが出てきます。それはそれで良いのですが、和文の直訳なので読む側としては相当なストレスとなります。ましてや編集する場合やコメントする場合はしんどいです。

そういうわけで、日本のODA関連の文書は基本的に和文版は不要ではないだろうか。発注側も受注側も労力が減って良いと思いますが、日本語にこだわる世代が受け入れなさそうです。

いずれにせよ、AIの翻訳技術が完成してくると、日英の翻訳機能は完璧になる時代はあと5年以内に来るのでしょう。しかし、国際協力で相手にしている国と言語はたくさんありますから、基本的には英語を基軸言語に据えて、文書を英語と他言語で自動翻訳していくのが効率的なのだと思います。