第二次岸田政権の女性比率と政治家を志す女性
第二次岸田政権の女性比率について気になったので、数字を拾ってみる。
自民・公明与党議員数437人のうち、女性議員は53人で、女性の割合は12%。
国会議員数713人のうち、女性議員は114人で、女性の割合は16%。
国務大臣数20人のうち、女性大臣は5人で、女性の割合は25%。
与党議員数に占める女性の割合から算出する女性大臣の適正割合は2人なので、3名多い選出。
副大臣・政務官数54人のうち、女性議員は0人で、女性の割合は0%。
与党議員数に占める女性の割合から算出する女性議員の適正割合は6人なので、6名少ない選出。
適正割合からすれば、3名少ないということになるが、副大臣・政務官より格上の国務大臣に3名多く選出されていることを鑑みれば、大きく乖離した結果とは見えない。「ジェンダー専門家」からすれば、「アファーマティブアクション」云々あるのかもしれないが、女性議員の母数が増えない限り改善は見込めないのではないだろうか。
各政党は大っぴらに言わないが(NHK党除く)、常に女性を擁立したいと考えている。男性と女性の得票を比較すれば、女性の方が票を得やすいと政党は考えている。この仮説が正しければ、政治家を志す女性が増えれば増えるほど、国会や政府の要職に女性が増えていくことになる。
これは男女問わず言えることだが、「自分が変えなければならない」と考え、行動を起こす必要がない日本は、平和なのだろう。文句を言いつつ、今ある社会の中で、「苦しいけれど何とかやりくりできる」と心のどこかで考えている。
ところで、特に与党に女性議員が増えなければならない訳だが、日本の与党は伝統的に保守政党。保守政党に共感する女性で、政治活動に関心のある人はどのくらいいるのだろうか。