WELQ問題から考える国際協力トピックの発信

DeNAのwelq問題が話題になっていますが、ネットで発信していない人には何のことやら分からないのではないかと思います。

引き篭もりの言い訳ですが、良い機会なので、私がネットで国際協力ネタを発信し続けている理由を解説したいと思います。

読み手に届けることを目的にするのであれば、ネットで発信する際に大切なのはGoogleで検索上位に表示されることです。簡単に言うと、Googleは人気のある記事を良質なものと認め、検索上位にそのサイトを表示するようになってます。

welqが扱う医療系のトピックに関しては専門性の高さ故に、記事を量産するサイトがあまりありませんでした。welqはそこをついて、検索上位を独占していったわけですが、信憑性の低い情報や著作権侵害の疑いのある情報を多く掲載していたために叩かれることとなりました。

では、国際協力を扱うトピックはどうでしょうか。実は医療系以上に情報が少ない分野です。「医療」で検索すると4億件ヒットする一方、「国際協力」は900万件しかありません。読み手の絶対数が少ないことも背景にありますが、それを差し引いてももう少し国際協力を扱うサイトがあっても良いのではないかと感じました。

誰もやらないなら自分でやろう。そう思って、国際協力関連のトピックを扱うサイトThe Povertistを立ち上げたのが2013年。業界の人しか関心が無いような情報を扱っているものの、毎日1000件くらいアクセス頂いており、ある程度社会貢献できているのではないかと思います。

また、The Povertistとは別に、「元JICA職員・現役国連職員の国際協力ブログ」というのを立ち上げて別のチャネルで国際協力トピックの発信を強化しています。

こちらは「JICA職員 ブログ」「国連職員 ブログ」「国際協力 ブログ」の検索で情報を探す人にターゲットを絞ってサイトを作っています。まだ立ち上げ数ヶ月ですが、これらのキーワードでは検索上位にあります。

ややこしい話をしましたが、国際協力のトピックで発信するサイトが増えてほしい。そのためには、検索キーワードを意識して検索上位を戦略的に狙う試みなしには、広報・発信は語ることができない時代がきていることを改めて共有させていただきたいと思います。